【桜メール 平成26年10月号】
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◆◆ 宮司のことば 「心のつよさ」
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今日は、とても嬉しいことがあった。
叫びたいほど、嬉しいことが。
こんなに嬉しいことは、
もう、起こらないのではないだろうか?
いいえ、嬉しいことは、必ずまた起こる。
それも、一度や二度でなく。
考えただけで、嬉しくなる。
今日は、とても悲しいことがあった。
明日も、明後日も、その先も、
癒えることがないほどに。
心が深い悲しみに覆われてしまうと、
備え持った働きは、どんどん小さくなってゆく。
鎖され、活動を止めてしまう。
人は、生まれれば死ぬ。
不幸があれば、幸せもある。
そして何よりも、不幸は人の心を強くし、
それ自体が、大きな学びの機会となる。
悲しみの中に留まっていることをやめて、
その外へと、自ら飛び出してゆこう。
今日は、心配なことがあった。
いつ、解決するのかもわからない。
だが、明日になれば、
おぼろげにしか分からなかった心配事は、
徐々に輪郭がはっきりしてきて、
対処する方法が見えてくるかもしれない。
同時に、その先に起こるであろう
苦労の程度も少しずつ分かるのではないだろうか。
だから、不安な心とは早くさよならしよう。
少しでも悪くならないように、備えよう。
少しでも悪くならないように、頑張ろう。
今日は、腹立たしいことがあった。
ひとりで考えていると、益々腹が立ってくるので、
誰かに怒りをぶつけてみる。
そうすると、自分一人ではなく、
他の人も怒りの心を持つようになった。
公憤であれば、社会を変える大きなエネルギーに
なることもあるかもしれないが
自分の不快を人に背負わせてしまうのは良くないことだ。
誰かを恨んでみたところで、
限りのある大切な人生の時間を無駄にして、
同時に、つまらなくしてしまうだけではないか。
だから、楽しいことを考えて、
そんなことはすぐに忘れてしまおう。
嬉しいことばかりでなく、
悲しいこと、苦しいこと......
生きていると、いろんなことがある。
それをどのように捉えるかは
すべて、自分次第。
自分の力で、
心の中に小さな希望を作り出すことさえできれば
どんなことでも、乗り越えられる。
毎日を、明るく前向きに生きることができる。
「心のつよさ」って、そういうことなんだと思う。
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